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おしらせ2021.05.13

TV東京系列「開運!なんでも鑑定団」にて本学図書館所蔵の『四庫全書』が登場

5月4日(火)放送のTV東京系列「開運!なんでも鑑定団」にて、
本学図書館所蔵の『四庫全書』が登場しました。

依頼人が所蔵する四庫全書について、本学図書館所蔵のそれと同一であることが証明され、
本人評価額を大きく上回る高額の鑑定額になりました。

 

この貴重な書籍をいつでもどこでも見ることができるように
KU-ORCASデジタルアーカイブに公開しています。

瑟譜, 6巻 CL21**3*2201-1(資料ID:202358674)
https://www.iiif.ku-orcas.kansai-u.ac.jp/books/202358674

韶舞九成楽補, 1巻 CL21**3*2200(資料ID:202358666)
https://www.iiif.ku-orcas.kansai-u.ac.jp/books/202358666

雁門集, 4巻 CL21**3*2202-1(資料ID:202358691)
https://www.iiif.ku-orcas.kansai-u.ac.jp/books/202358691

嘉禾百詠 CL23**B*24(資料ID:205453678)
https://www.iiif.ku-orcas.kansai-u.ac.jp/books/205453678

 

 

TV東京系列「開運!なんでも鑑定団」より

四庫全書とは
中国・清朝の乾隆帝(けんりゅうてい)の勅命により、1773年四庫全書館を設立、
編纂された中国最大の漢籍叢書(様々な書物を集めてまとめた物)である。

○宮中の蔵書
○地方で発見された書
○献上された書
○日本や朝鮮など周辺諸国の漢籍

以上の書物を学者(361名)が選別し、写本(印刷物ではなくすべて手書き)を
作り上げた(写字生3841名)36,000冊で1組10年の歳月を費やして完成させた。
書式は1頁8行、1行21文字で統一されている。

四庫とは
「経部」儒教の経典    表紙:緑色
「史部」歴史書      表紙:紅色
「子部」儒教以外の思想書 表紙:藍色
「集部」詩集       表紙:灰色
に分類しているため、四庫という。

全書の正本7部、副本1部が浄書されている。
正本は、
宮廷用           現在
文淵閣(北京・紫禁城)  →台湾国立故宮博物院蔵
文源閣(北京・円明園)  →戦争により焼失
文津閣(熱河・避暑山荘) →中国国家図書館蔵
文溯閣(瀋陽・盛京宮殿) →甘粛省図書館蔵
一般用           現在
文匯閣(揚州・大観堂)  →乱により焼失
文宗閣(鎮江・金山寺)  →乱により焼失
文瀾閣(杭州・聖因寺行宮)→乱により一部焼失するも浙江図書館蔵、
一部、北京の市場に流通、それぞれ収められた。

依頼人が保有している四庫全書4冊は表紙が全て紅色で、史部とあり歴史書を意味する。
この4冊は文瀾閣(杭州・聖因寺行宮)に所蔵されていたものであり、
これがなぜわかるかというと、
関西大学図書館所蔵の文瀾閣四庫全書の巻頭「古稀天使子之寶」と同一のものであり、
朱印も全く同一のものが押されているため特定できるとされました。

 

番組のHPは以下からご参照ください。
2021年5月4日放送「開運!なんでも鑑定団」
https://www.tv-tokyo.co.jp/kantei/kaiun_db/otakara/20210504/03.html