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おしらせ2021.03.26

研究クラウドファンディング報告会、盛会のうちに終了。

 

去る3月20日、弊センター主催のもと、ZOOMによるオンラインで開催された
「研究クラウドファンディング報告会 – バチカン収蔵東アジア関連史料に見る日本 -」は、
多くのサポーターの皆様にご参加頂き、盛会裡に終えることができました。

ご参加いただいたサポーターの皆様はじめ、ご支援頂いている皆様には、
この場を借りて改めて、弊センター一同、謹んでお礼申し上げます。

成果報告会当日は、バチカン図書館東洋部の余東博士から、
バチカン図書館に収蔵される日本関連史料についてのご講演頂を皮切りに、
次いでウルバニアーナ大学漢学センター研究員の趙神父、ナポリ東洋大学研究員のライニ博士には、
ウルバニアーナ大学漢学センターにおける目録作成、検索システム開発の展望についてご講演頂きました。

報告会後半に入り、ドイツ・ポーフム大学教授のオースタカンプ先生には、
バチカン図書館に収蔵されているキリシタン史料について、
デジタルアーカイブの手法に基づく研究成果をご披露頂きました。

そして今回の報告会の大トリとなる新潟大学教授の岡村浩先生には、
昭和戦前期、教皇ピウス11世に古写経を献呈した新潟の書家、
高橋松顧の詳細な人物像について、ご講演頂きました。
なお、高橋松顧がバチカンに送った古写経と献呈状については、
弊センターがバチカン図書館とともにデジタル化を進めており、
岡村先生の今回のご講演を一つの足掛かりとして、一層踏み込んだ研究分析を進めて行く予定でございます。

今回の成果報告会は、さらに発展するであろう日本・バチカン交流史研究の最初の扉を開けたにすぎません。
したがいまして弊センターでは、これからも継続的にバチカン図書館収蔵日本関連史料の調査を進めて参ります。
また何か成果を挙げました折には、シンポジウムなど何らかの形で積極的に成果発信して参りますので、
サポーターの皆様におかれましては、なお一層の応援を頂けましたら幸いでございます。

引き続き何卒宜しくお願い申し上げます。

 

関西大学アジア・オープン・リサーチセンター バチカンプロジェクト関係者一同