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活動報告

UNIT 12021.04.21

東西文化接触とテキスト 奥村佳代子

近代漢語文献データベース公開と漢籍目録作成開始

 

大きな活動としては、近代漢語文献データベース公開 (再開)、関西大学東アジアデジタルアーカイブの充実と、
山東大学目録作成開始を第一に挙げたいと思います。
近代漢語文献データベースは、しばらく中断しておりましたが、文献検索と語彙検索が再度可能となりました。
本データベースは、近代以前の中国の文献を中心に作成されたものです。

【日本語】
http://www.ctext.ku-orcas.kansai-u.ac.jp:8439/gxproject/index21920.jsp?lkey=2

【中文】
http://www.ctext.ku-orcas.kansai-u.ac.jp:8439/gxproject/index21920.jsp?lkey=0

【English】
http://www.ctext.ku-orcas.kansai-u.ac.jp:8439/gxproject/index21920.jsp?lkey=1

 

関西大学東アジアデジタルアーカイブは、公開資料の大幅な増量を目指しました。
特に江戸時代の中国語関連資料の公開です。
本学総合図書館の長澤文庫及び中村文庫には、長崎の中国語貿易を支えた通訳である唐通事や彼らが使用した中国語である唐話に関する文献、江戸から明治にかけての日本人による中国語白話資料が多く所蔵されており、なかには他所での所蔵が報告されていないものも含まれます。

また、新たに山東大学からの要請を受け、10月から本学総合図書館所蔵の漢籍目録の作成を開始しました。
これは、山東大学が世界規模で展開している漢籍目録作成プロジェクトである「全球漢籍合璧工程調査目録編纂複製作業」の一環で、菊池信彦KU-ORCAS特別任用准教授と二ノ宮聡PDの指揮のもと目録作業チームが日々取り組んでいます。
すでに、玄武洞文庫蔵「孝経」の各版本のデータを作成し、内藤文庫蔵の漢籍を整理しているところです。

昨年度末開催予定の「東アジアの西洋料理伝播と受容ワークショップ近代以来の洋食、洋飯書と大餐館」は
ついに開催できないまま現在に至っていますが、内容を一部変更し、次年度の開催を目指したいと考えています。

山東大学漢籍目録作業の様子